リセットボーイ

何となくネタが浮かんだので掌編にして公開。
ちなみに、話は打ちながら考えていますので粗が目立つかもしれません。

ちょっとだけ解説すると、この世界――とりわけ人間を嫌った少年がスイッチを押す。それだけで世界が滅んでしまう話。話の内容はいたってシンプルです。
このスイッチを押すと、どのようにして世界が滅ぶのか、まだ決まっていません。ちなみに、何故人間を嫌っているのかもぼんやりとしか決めていません。
ただ、少年らしい、純粋で、無垢で、それゆえに残酷な心を表現出来れば良いかな、と思います。
ちなみに、少年の設定年齢は13～15歳くらいです。

では、読みたい方は続きからどうぞ。

　このスイッチ一つで、世界は滅ぶ。僕がこのスイッチを押せば、世界はリセットされる。やり直しが出来る。
　父さんも母さんも兄さんも、皆死んでしまう。だけど、それだって仕方ないことなんだ、と思う。
　途中で誰かが僕を止めてくれたら、僕はこんなこと、あっさりと投げ出していたんじゃないかな。それで、他の人と同じように生きていたんじゃないかな。
　でも、誰も止めてくれなかった。誰も僕のやっていることを知らないから、元々止めることなんて出来ないはずなんだ。
　もう後何分かで世界は滅びる。当然、僕も死ぬ。
　正直、ちょっとだけ怖い。だけど、死ぬのは僕だけじゃない。皆一緒なんだ。だから、寂しくはない。
　スイッチを押したら、この世界には何が残るんだろう。草も木もなくなっちゃうのかな？
　もしそうだとしたら、この惑星に生物は存在しなくなる。世界は新しい一歩を踏み出すことになる。
　惑星に寿命がくる前に、また世界に緑が溢れるだろうか。今は、それを願いたい。
　今度の世界では、こんな腐った世界になりませんように。
　……さぁ、もう終わらせよう。