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ついさっき、自分の認識と友人の認識とに大きな違いがあることを知った。
それは「作文」と「小論文」の違いだ。

矢神の感覚では、「作文」というカテゴリの下に小論文や小説、感想文などがある。極端に言えば、俳句や詩、授業内容をノートに書くことも作文だ。
つまるところ、「作文＝文を作るor文字を書く」ということになる。

一方、友人は「作文」と「小論文」はそれぞれ独立したものとして考えているようだ。
まず「書く」というカテゴリがある。その下に作文、小論文などがあり、作文は「曖昧なテーマに従って書くもの」つまり感想文なんかがこれに当たる。小論文は「賛成か否かを問うテーマに従って書くもの」が当たる。

友人は何故このように作文と小論文を独立したものとして考えているのか。それはどうも受験が関係しているようだ。
受験内容に「作文」とあるか「小論文」とあるかでまず心構えが違う。小論文は受験する前からテーマが与えられるが、作文は当日にならないとテーマが分からない。また、書く内容も違う。

対する矢神は言葉の使い方に違いがあると考えている。「小論文を書く」とは言うが、「作文を書く」とは言わない。両方とも文章に関係することでありながら、使い方が違うのだから、少なくとも互いに対等な立場にはない。ならばどちらかがもう一方に従属するのではないか。
基本的に小説や感想文は作文に従属する。「小説を書く」「感想文を書く」「小論文を書く」と言えることから、小論文も作文に従属するはずなのだ。

ここに認識の違いが生まれているらしい。友人の認識を例えると、作文と小論文は「社会」と「理科」の違い、つまり教科(カテゴリ)の違いがあるのだろう。
しかし矢神の場合、作文と小論文は「社会」と「日本史」、つまり教科が示されるか、教科内の具体的部分が示されるかの違いがある、と考えている。

どちらが正しいとは言わない。まぁ恐らく、友人と同じ考え方をしている人が多いことだろう。
ただ、こんな考え方もあるんだ、ということだ。