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元々SFって書いたことがないので、さらに難しい問題なのですよ。矢神にとって。
ですが、いつかはSFもやってみたいと思っていたので、書くことにしました。
本当に短くて、話が見えないかもしれませんが、それはきっと矢神の力不足です(汗)
……なんか、SFとは違う気もしてきたなぁ。
「ダメだ、数が多すぎる! 次の武器はまだなのか?」
「待って、回線が込みすぎてる……転送率七〇パーセント。あと一分の辛抱よ!」
「なら、一度通話回線を切る。それで少しは早くなるだろう」
「東京都港区B-21エリアにて大量のバグウィルス発生。至急排除されたし」
俺たち二人へと届けられた一件のメールは、酷く直球だった。
ネットワークは進化の一途を辿っている。その一方では、やはりユーザーも進化を続けていた。
高度な技術についていくためには、それに見合った技術を持つ必要がある。そんな環境が、一般のユーザーじゃもちろん、ハッカー等の悪質なユーザーまでもが成長してしまう自体に陥ったのだ。
ネットワークにばら撒かれるウィルスたち。その侵食を防ぐこともなかなかに難しく、従来のファイアウォールではもはや心許ないほどになっていた。
そんな中立ち上がったのが、俺らのようなハンター。発生したウィルスを発見し次第、排除する存在。
だがそれには厳しい訓練が必要であり、また強固な精神力を必要とする。
ウィルスを駆逐するためには、自らをデータ化しなければならない。そのためには自らの意識をネットワーク上に移動させる必要がある。
そこでウィルスに汚染されれば……命の保障はない。
ウィルスハンター管理局から送られてきたその指示に従い、俺ハルキ・サカグチと相棒ミキ・ヒラサキは、早速現場の様子を確認した。
ウィルスの形状は様々だが、既にネットワークに対する汚染が始まっているようだ。
早速俺は専用のソフトを立ち上げ、シンクロドライバと呼ばれるゴーグル型の機器を装着する。
ミキはそれを確認すると、回線を使って俺を現場へと送信したのだった。
「ワクチンが足りない……このままじゃ、手も足も出ないな。どうするか」
ワクチンという名の弾丸を切らした銃を片手に、湧いてくる焦りに思わず逃げ腰になってしまう。
逃げたってしょうがない。ウィルスは、俺を最優先破壊対象として認識している。恐らく、逃げ切れないだろう。
「ワクチンを打てるのは、あと二発。武器が補充されるまで、早くて三〇秒。無駄打ちは出来ない、か」
ウィルスの一匹が飛び掛ってきた。
一歩横に飛び退いて、その攻撃をかわす。が、それをきっかけに他のウィルスも次々と動き出した。
この状況は、非常にまずい。
「くそ! まだなのかよ!」
奴らの攻撃を一発でも受ければ、無事ではいられない。とにかく、避けるしかなかった。
が、そう上手くいくわけもない。
ウィルス四匹が、俺の四方を囲む。
そして一斉に飛び上がった。
「ふざけんじゃねぇ!」
残った二発の弾丸を隣り合う二方向のウィルスに打ち込み、その中間へと転がり込む。
何とか危機は脱したが、ウィルスはまだまだたくさんいる。
もう弾丸はない。絶体絶命だ。
またウィルスが飛び上がった。転がった状態からでは、かわしきれない。
終わった……そう思った瞬間、右手に何かが握られる感触。
武器がきたんだ!
その右手を、ウィルスに突き出す。
まっすぐに伸びる、銀色の鋼。カタナタイプの武器か!
弾切れがない分、要領が非常に重い武器。こんなものを転送していたから、時間がかかったのか。銃で良いものを……
突き刺さったウィルスを払いながら、俺はすぐそんな考えを振り払う。
増殖を続けるウィルス。この数を相手にするには、銃ではきりがないだろう。
「ミキ! ナイス判断だ。どんどん武器を送り込んでくれよ!」
「了解。手当たり次第に送信します」
その言葉を聞きながら、俺は迫りくるウィルスをまた一匹斬り伏せた。
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他者の作品を嫌うことで、「自分オリジナル作品」を目指している……らしい。
小説等の作品を紹介されることを極端に嫌う。
それにより、時折機嫌を損ねて手近な紙を引き裂き続けることも。